FC2ブログ
たまに本とかトホホな日常について
イコライザー
おすすめ度 ☆☆ (星は少ないけど駄作という意味ではない。)

以下ネタバレしてます。これから見るつもりなら注意!

デンゼル・ワシントンが昼はホームセンターの店員、夜は成り行きで殺し屋稼業(でも無報酬)に手を染めることになる元CIA工作員のマッコールさんを演じた映画。

我らがクロエ(グレース・モレッツ)ちゃんを殴るような奴らは、やっちまいな!なんだけどさあ。
マッコールがその場にあるものを凶器にして悪い奴らを秒殺する、そのテクニックがあまりにも痛そうなもんだから、何もそこまでしなくたって・・・と思っちゃった。うはあ。思い出しただけでも鳥肌立ってきた。痛いの苦手。だからおすすめ度は低め。

ロシアンマフィアの(すんごいゴージャスな)オフィスでさえ凶器テンコ盛りだったのに、てゆーか相手が持ってた銃はもちろん、ショットグラスとかワインオープナーまで使うから。クライマックスの戦いはホムセンだから。店舗丸ごと凶器みたいなもんよ。しかもホームグランドだし土地勘?あるし。

マッコールさん最後ネットで相談に乗ってたわ。これってシリーズ化の予感?

FRANK
おすすめ度 ☆☆☆☆☆

今日なに見よっかな~と昼休みに検索してた時、たまたま見つけた映画。
ハリボテの頭をかぶったカリスマ・ミュージシャン、フランク、の中に入ってるのがマイケル・ファスベンダー?こりゃ見に行かなきゃじゃん!

うーん好きかも、この映画。好き度☆☆☆☆☆。
でも見る人によって好き嫌いは分かれるだろ~な~。
ハリボテ頭を絶対脱がないバンドのリーダーって・・・
しかも音楽がヘンテコなんだよすっごく。不協和音ての?でもそれが、登場人物の中で唯一の常識人、ジョンを夢中にさせたわけで、ヘンだけどなんかいいんだなあ。

おとつい見たのがジャージー・ボーイズで、どっちも音楽映画なんだけど。
見た人だけがワカルこの落差!!
でもってやっぱりこの映画も、バンドの演奏は生で撮影したんだって。ファスベンダーもジレンホール姉もちゃんと歌ってます。うまくはない。でもこの映画はそれがいい。

何言ってるんだかさっぱりわかんないよね。でもまだ書きたいこといっぱいある。頭整理したら追記する~
ジャージー・ボーイズ
おすすめ度 ☆☆☆☆

クリント・イーストウッド監督による4人の青年たちの栄光と苦悩、そして再生の物語。

カメラの前で生で歌ったのを撮影したそうで、ライブで聴いているみたいですごいよかった。映画では先に録音するのが普通らしい。でもイーストウッドは音楽センスあるから!
ザ・フォー・シーズンズのメンバーを演じた役者さんたちも全員ハンサムで♡4人のコーラスは聴いているだけで気持ちいい。やっぱり歌がうまいのっていいねえ。っていまさらな感想。
終盤、こんなボロボロなのにラブソングなんか無理だってフランキーが言ったのが、「CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU 君の瞳に恋してる」。80年代のカバー曲は知ってるけど、映画の中ではビッグバンドを従えて切なく歌い上げていてぐっときます。
最後はみんなでカーテンコール。クリストファー・ウォーケン(ギャングのボス役)も楽しそうに踊ってる~
CAN’T TAKE MY EYES OFF YOUを鼻歌でフンフンしながら帰ったさ。そしたらパンフレットに「この映画を見終わった人々はきっと、歌を口ずさみながら映画館を出てくる」っていうイーストウッドの言葉があって、まんまと監督の思惑にはまったの巻。

ところでボン・ジョヴィもジャージー・ボーイズだよね~。

ゼロアワー 禁断の刻限
おおっ、久しぶりのグリーン先生!ちょっと年取ったけどあんまり変わってないね。髪の毛の量も!いや別に「ER」のファンじゃないけどさ。

てなわけで第1話を見てみた。
面白かった!特にラストが。こりゃ絶対続き見なきゃじゃ~んて思ったよ。
かつて秘密結社のメンバーが命と引き換えにナチスから守った、世界を滅ぼしかねない秘密とは?謎を解いて世界を救え!ざっくり言ってこんなストーリーかと。
また大風呂敷広げたね・・・。
と思って検索したのがいけなかった。そしたら、第1シーズン全13話で終わりですってよ。がっかりだ。てゆーか本国アメリカでは3話放送した時点で打ち切りが決定したらしい。へー。でもたぶん最後まで見るけど。うんまあ、最初からミニシリーズだと思って見ればいいよね。って負け惜しみかい。それにしても最終回どうなるんだ~!?

「オールモスト・ヒューマン」もいつの間にか再放送になってたしな~。先週も普通のエピソードだったから最終回だって全然気がつかなかったよ。これについては別に書くつもりだけど。
本っっ当にアメリカのドラマは打ち切り早い早い。

ミリオンダラー・アーム
おすすめ度 ☆☆☆☆

インド人初のメジャーリーガー誕生ってどういう成り行きで?と思って見てみた。
以下ちょっとネタバレ。

主人公JB・バーンスタイン氏は成功したスポーツエージェント。ところが最近では独立して構えたオフィスの家賃も払えないほど行き詰まってる。NFL選手との大型契約もご破算。そんなある日、テレビでクリケットの試合を見て思いつく。クリケットの投手なら、ちょっと鍛えればメジャーリーグの投手に使えるかも?バックには12億人のマーケットも控えてるし。よっしゃー!っていうんでリアリティショー(テレビ番組)「ミリオンダラー・アーム」を立ち上げてインドに乗り込む。ところがメジャーリーグ挑戦権を勝ち取ったのは、クリケット未経験のやり投げ選手リンクー・シンと、クリケットどころかスポーツ経験まったくなさそうなディネシュ・パテルのふたり。なんか前途多難ぽい…

JBは最初、ビジネスライクすぎてちょっとやな感じで登場するんだけど、純粋でひたむきなリンクー&ディネシュをはじめ、とにかく野球大好き!なアミル、自宅の敷地内にある家を貸してるブレンダとかとか、まわりの人たちの影響されてだんだん変わってく。さすがはディズニー映画、王道の展開。

JBを演じるジョン・ハムは、スーツ着て黙って立ってるだけでやり手のビジネスマンの雰囲気を醸してるもんね。「MAD MEN」のイメージなんだろうけど、はまり役だわ。で、リンクー(字幕やパンフレットではリンクと表記されているけど、音声で聞こえた通りにあえてこう書く)ことスラージ・シャルマ。ハンサム♡と思って見てたら「ライフ・オブ・パイ」のパイの人だった。もうね、まつ毛くるりんっっ!て。カールしてるよ~。あれって天然?天然カールだよね?は~カワイイ~。脇を固めるのもアラン・アーキン(スカウトマン、レイ役)とかビル・パクストン(野球コーチ、トム・ハウス役)とか、みんな味のあるキャラで見応えあるし、悪意の人がいないから安心して見ていられる。見心地良いというか。

あと思ったのは、インド人ぽい(?)陽気さ。インドの田舎のちっちゃい村から、言葉すら通じないアメリカは大都会ロサンゼルスに来て、生活するだけでも辛くないわけない。時々悲しくなったりもするけど、彼らは鬱々と考え込んだりしないんだよね。明るいの。そういうところ音楽でもよく表現してたと思う。サントラもよさそう。

見る前にゴハン食べた後居眠りしそうになったので、もしかして落ちるかもと思ったけど、全然大丈夫だった!!
笑いあり、涙ありで見た後あったか~い気持ちになれまふ。
 
海賊とよばれた男 (上・下) 百田尚樹著 講談社文庫
おすすめ度 ☆☆☆☆☆(満点。)

「海賊」っていう言葉がずっと気になってて、文庫になってたので買ってみた。
読んだら、本当にいい!!
なんかまだ感動冷めやらぬ状態であんまり言葉が出てこないんだけど。

最初から時々ぐっと来て、下巻はさらに・・・何度泣いたか。本読んで泣いたの久しぶりっす。
帯に「すべてのビジネスマンに捧ぐ」って書いてあるけど、すべての日本人は読んどかなきゃ。

(10/18 追記)
ベストセラーだしもう語りつくされてるだろうな~と思いつつ、これだけは書いておきたい。
すごいことをやってのける人ってやっぱり何か持ってると思う。
主人公国岡鐵造の国岡商店は、門司の日邦石油特約店として販売エリアが決まっていたのに、伝馬船で関門海峡に漕ぎ出して行って、海の上で漁船に直接燃料を売りまくった。それで門司と下関の特約店たちに「海賊」と呼ばれて恐れられるようになった。関門海峡は1日に4回も潮の流れが変わる手漕ぎ船にとっての難所だけど、鐵造が自分で伝馬船を漕ぐこともあった。福岡商業(今でいう高校)時代に短艇部で玄界灘の荒波の中をオールを漕いでいた経験がこんなところで役に立つとは思わなかった。
ていうのを読んで、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学の卒業式でのスピーチを思い出したんだよね。中退した大学で、美しいからと興味本位で学んだカリグラフィーを、10年後初めてのマッキントッシュの設計をした時に組み込んだ。もし大学を退学していなければ、カリグラフィーのクラスに潜り込むこともなかったし、パソコンには今あるような素晴らしいフォントは搭載されていなかった、ってとこ。
いざ勝負かけようって時に、昔何気なくやったことをきっちり活かしてるんだよ~。なんでそんなことができるの?まさか予知能力?なんて、そんなのあったら苦労しねーよって怒られるなきっと。でもでも、予感というか嗅覚というか、そんなようなものがまったくなかったってことはないんじゃ?と。
私の点と点は未だにバラバラのまんまだけどねえ。

実はタイトルから冒険小説だと思ってた、西村寿行の死神シリーズとかみたいな。でも実在の人物・企業をモデルにしたまじめな経済歴史小説でした。(まあある意味鐵造の人生そのものが冒険と言えなくはない)てゆーかちゃんと書評や背表紙を読んで買えばこういうアホな勘違いはしないね。
(追記終わり)

2013年本屋大賞受賞作。さすが本屋は面白い本を知ってる。
 
ブログ始めました。
ぼちぼち書いていきます。よろしくお願いします。